NOISE/天皇 Youtubeで聴いた感想文

Youtubeで聴けることに感激しました

名前だけは知っていたこの作品。買うには至らず時は流れたのですが、この度Youtubeで耳にして衝撃が走りました。

開始30秒で名作と確信する内容です。

ノイズを普段あまり聴かない私でも引き込まれるように聴き入り、何度も再生しました。

NOISE/天皇(アルケミーレコード,1980年)

NOISEの本作は工藤冬里のオルガンと大村礼子の歌声で構成されている。教会をイメージさせるような神秘的で聖なる雰囲気が感じられるが、ノイジーで絶望的な世界が同居している。世界のあらゆる絶望を乗り越え、苦痛や憎しみを通過してギリギリ生き残った先に見えた世界が美しいものだった。しかし透き通るような神々しいほどに美しい世界もいまだ邪悪な不協和音と混在し、飲み込まれるかもしれない。

そこでは何が起こってもおかしくはない。混沌は自然の摂理。破壊が起これば再構築も起こる。考えて何かが変わるものではない。ただ感覚をむき出しにし、感じ続けるのだ。希望も、絶望も何もかも区別をせず生で感じること。その先に何からも縛られることの無い自由な精神世界が存在する。

感じたままに書いてみました。

作品名がタブーな感じですが、内容とはあまり関連があるようには思えませんでした。バンド形式ではなく、ノイズ作品のようなものでもなく、あまり形容できるものが身近にない感じです。

優しさや心地よさ、落ち着き、創造性はありますが、それと等量の恐怖、不穏さ、ざわざわする感じ、破壊性が存在します。

耳障りの良い部分だけを選択して生きようなど、都合が良すぎで真実から目を逸らしているだけなのだということを思い知らされます。

工藤冬里のオルガンは静寂と世界を切り裂くような衝動を内包し、大村礼子の聖母のような声は天からの声のようにも心霊的なもののようにも聞こえます。この俗世間で生きる私が存在意義を忘れてしまっていることに気付かせてくれるような、生まれる前の世界を思い出させてくれるような、私自身の魂の原点に立ち返らせてもらった感覚になりました。

ジャパニーズインディーズの世界はそもそも何かに縛られない自由な表現をしている音楽が多いですが、NOISEはその中でも特に最深部に位置するアーティストだと思います。

40年近くも前からこのような音楽が存在することに驚きを感じずにはいられません。

ちなみに工藤冬里と大村礼子は夫婦となり今は共にマヘルシャラルハシュバズというバンドをしているようです。このような世界を共有できる相手とずっと一緒に居られるのは本当に素敵なことだと思います。

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